私は大学から研究生・大学院の6年間,5歳年上のTさんと交際していました.
そして20歳,22歳に2人の子供を授かりましたが反対されて中絶しました.
このころから,どうやらうつ病のサインが出ていたようです.
某有名大学に進学し忙しい彼には,心配をかけれず相談もしづらく,私は心の悩みを一人で抱え込んでしまいました.
夜になれば,子供への罪悪感や喪失感でいっぱいで涙が止まらない日が続き,そのうち,朝から晩までそんな状態で,
卒論時期でも2週間風邪と偽って休んだほどでした.
卒業後,私自身も彼と同じ研究室に進学し,気分も新たに研究や私生活が送れると思っていました...
しかし現実は,彼と研究室のある先輩との噂話にさいなまれ(実際,噂ではなかったのだけれど),
それでも彼の言葉を信じて,すがる思いで3年間生活してきました.
事実,その先輩が留学中には,とても幸せな時間が流れました...
しかし,問題の先輩が留学から戻ってきた年から事態は悪化しました.
彼となかなか連絡が取れなくなり,9月にはあの先輩を相手に彼に二股かけられていたことが明確になり,彼との間にあった幸せも,すがるものも,何もかも失い,私のすべてが打ち砕かれてしまったのです.
いったんはプライベートと研究生活は別物だと割り切って,大学で平然と研究生活を過ごせました.
しかし,とたんに理性が保てなくなり,またも朝から晩まで泣き崩れ,大学にも行かず,目が覚めれば死ぬことを考え,泣き疲れたらアルコールで眠り,また目が覚めれば...の繰り返しの毎日を過ごすようになりました.
このままこの地にいれば,おそらく自殺を実行してしまう...
かすかな理性を頼りに,大学側に『親の介護』と大嘘をつき,10月に実家に戻ってきました.おかげで,少しストレスから解放されたように元気になり,しばらくは高校時代の友人にも会うことができました.
けれど,死神は年末から襲ってきました...
修論準備で,先生やあの先輩から連絡が来るたび,研究室への不安だけでなく,また,子供を失ったこと,彼を失ったこと,さらに自分の大学での信頼や業績までふいにしたこと... 一方であの先輩を恨むつもりはないのに,結果として研究上,仕事を彼女らに押し付け迷惑をかけたことへの罪悪感... 数限りない悲しみ辛さ罪悪感,喪失感とともに涙が溢れ出し,死という言葉が何度も脳裏をよぎるんです...
そして2006年になり,1月,家族に泣き顔をみせるわけにもいかず,
1週間ベッドから出ることすらできなくなってしまいました...
理性で感情のコントロールがここまでできなくなってしまった,もう病院へ行こうと考えたのです.
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