高齢者が罹りやすいうつ病・症候群 |
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ここで挙げる『高齢者』とは前期・後期高齢者(65歳・75歳以上)の枠組みではなく,中年世代の方も含まれます.主に定年前の世代から,老後生活を送っている方を対象としています.バリバリのサラリーマンが定年を期に毎日が日曜日になってしまったとき,,,趣味もなく生活にハリがなく毎日を送るようになってからの事です.急に『呆け出したのか?』『痴呆ではないか?』と心配になったり,また大切な人生の伴侶やご友人と離別したとき,,,高齢者の方々にとって,人生の転機や喪失体験は意外に多いものです.その大きな出来事に対し男性・女性関係なく,うつ病にならないよう気をつける必要があるようです.
急な環境の変化や喪失体験などで,身の置き所が無い,物覚えが悪くなったといった不安感や焦燥感が強く出たり,体の症状が前面に出たりすることもあります.こういった場合,よく間違われるのが『痴呆』症状です.痴呆はあくまで何らかの原因で脳の機能が低下してしまう脳の病気です.一方間違われやすいうつ病症状を『仮性痴呆』と呼び,若干痴呆症状との違いが見られます.どちらの症状かを見極めて,適正な治療を受けるためにも,違いを表にまとめました. ◆イライラが目立ちます 気分の落ち込み,無気力などうつ病らしい症状は比較的軽く, 反対にイライラや,あれこれ心配して歩き回ることが多くなります. ◆仮面うつ病が起りやすい 頭重,めまい,しびれ,肩こり,動悸,食欲低下,不眠など身体症状が中心で 気分が落ち込むなど精神症状が覆い隠されてしまいます. ◆仮性痴呆がみられます うつ病の症状で反応が鈍く,ぼんやりとした表情になるために, 痴呆が始まったように見えることがあります. しかし,これは本当の痴呆ではなく,うつ病が回復すると良くなります. このため「仮性痴呆」と呼ばれます. <男性更年期うつ病> 女性だけでなく,男性にも更年期障害は訪れます.40歳頃を過ぎて,急に体力の衰えや,食欲の低下などが更年期に差し掛かったシグナルです.四十肩とはよく言いますが,肩こりや動悸などの身体症状だけでなく,精神面でも意欲低下や無気力感に襲われるといった症状がみられます. 女性だけでなく,男性の場合も,40〜50代になると老化によって身体的機能やホルモン系機能の両面が衰えてきます.更年期には,体がストレスに敏感に反応しやすくなる一方,社会的には責任ある仕事や役職を任され,精神的なストレスに過敏になって,うつ病発症というケースもあるようです. <配偶者喪失症候群> 長年の伴侶をなくしたきっかけで,うつ病を発症してしまうケースは少なくありません.特に核家族化が進み,老夫婦暮らしと子供(孫)の家庭が別々である時,最愛の伴侶をなくすことで独り暮らしになってしまうこともあります.一番良いのは,独り暮らしでなくお子さんとの同居が,うつ病予防になるのですが,そうできない場合は,頻繁に連絡を取り合うなどすることが良いそうです. 突然の喪失体験で,最初は悲観にくれる姿を目にするだけかもしれません.しかし,うつ症状が現れると,寂しさのあまり多弁になったり,涙もろくなったり,些細な不調を極端に気にしたりと,精神的に不安定になる事があります.また身体的にも,食欲低下や頭重,疲労困憊,便秘など,仮面うつ病のように身体症状のみが,先に見られる場合もあります.
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